脳梗塞になってから知ったことですが、
入院中は SCU病棟、急性期病棟、回復期病棟といったように、
病状に応じて病棟を移動していきます。
個人差はありますが、基本的には発症からの日数の経過とともに
治療や生活の環境が変わっていきます。
回復期病棟に入ると、リハビリの回数も増え、
それまで看護師の方々が手伝ってくださっていたことも、
一般生活の訓練として、できることはなるべく自分で行うようになります。
発症後の時間は、
「何日目」「何週目」といった区切りよりも、
身体の変化や気持ちの動きによって区切られていくものだと、
今では感じています。
急性期
「何が起きたのか、まだ理解できていない時間」
正直に言うと、この時期の記憶はところどころ曖昧です。
自分では意識があるつもりでも、
体は言うことを聞かず、頭も追いついていない。
- とにかく「安静」
- 体はベッドの上
- 周囲は医師と看護師さんが慌ただしく動いている
- 自分はただ、されるがまま
「治療している」という実感はあまりなく、
守られている時間という感覚が近いです。
後から聞くと、この時期は
「命を守る」「これ以上悪くしない」ことが最優先だったそうです。
本人は何もできなくても、
ここがすべての土台になっていました。
回復期
「できない現実と、向き合わされる時間」
回復期に入って、
はじめて「自分の体が変わってしまった」ことを実感しました。
- 立てない
- 思うように歩けない
- 手が思った場所に行かない
- 以前なら無意識でできたことができない
毎日のリハビリは、正直つらいです。
できないことを、毎日確認させられるような気持ちになることもあります。
それでもこの時期、
少しずつ 「昨日より今日」 という変化が見えてきます。
- 昨日はできなかった動きが、今日は少しできた
- 支えがあれば立てた
- 言葉が前より出てきた
回復期は
希望と落ち込みが同時に存在する、不思議な時間です。
※2026年1月現在私はこの回復期病棟に入院しています。
生活期
「病気と一緒に生きると決める時間」
退院すると、ゴールのように感じると思います。
でも実際は、ここからが本番です。
- 完全に元通りではない体
- 疲れやすさ
- 以前と同じようにはできない現実
それでも、生活は続いていきます。
この時期に一番大きいのは、
「治す」から「付き合う」への意識の切り替えだと思います。
- できないことを嘆くより
- できる形を探す
- 無理をしないことを覚える
生活期は、
体だけでなく、考え方をリハビリする時間だと思っています。
※2026年3月より退院して生活期に入る予定です。
卯乃吉なりのまとめ
- 急性期:自分では何もできないけれど、命が守られている
- 回復期:現実と向き合い、少しずつ希望を拾う
- 生活期:病気を抱えた自分として、生き方を組み直す
脳梗塞は「ある日突然」起こりますが、
回復は ゆっくり、静かに、長く 続いていきます。
もしこの文章を、
「今まさに入院中の誰か」が読んでいるなら、
焦らなくて大丈夫だと伝えたいです。
時間は、ちゃんと味方になります。


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