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天国と地獄

ゲイトソリューションデザインの装具と杖を使った回復期の歩行リハビリ

理学療法・作業療法のリハビリは、通常は病院内の専用室で行われます。
しかし今回の理学療法は、退院後の生活を見据えた訓練として、病院の外に出て歩道を歩くリハビリとなりました。

外に出て歩くリハビリでは、下肢装具のゲイトソリューションデザイン(GAITSOLUTION Design)を装着して歩きます。
この装具と杖が、今の自分にとっては欠かせない相棒です。

病院の外を歩く体験はこれで2回目ですが、初めて外に出たときの印象は強烈でした。
「ヤバいところに来てしまった」
「早く病院に戻りたい」
「アスファルトって、こんなにゴツゴツしていたっけ?」

病気になる前は、まったく気にも留めなかったことばかりです。
しかし、脳梗塞を患い、装具を付け、杖をついて歩くようになると、外の世界は一気に厳しい場所に変わりました。

理学療法士(PT)の先生と一緒とはいえ、病院の外に出て歩くという行為には、それなりの覚悟と気合、そして体力が必要です。
最初は数十メートルという短い距離でも、終わるころにはくたくたで、翌日は筋肉痛になることもありました。

杖を使い、理学療法士とともに病院の外の歩道を歩く脳梗塞リハビリ中の様子
退院後の生活を想定した、病院の外での歩行リハビリ

2回目となる今回は、少し距離を伸ばし、約300メートルを歩きました。
歩道なので車道からの安全は確保されていますが、歩道自体が決して平坦とは限りません。
低くなっている部分があったり、雨水用の穴が空いたコンクリートの蓋、細かい穴の空いた金属製の蓋など、これまで何も思わずに歩いていた場所が、装具と杖を使って歩いてみると、驚くほど大きな障害になります。

病院の近くだけでもこれだけ苦労するのですから、自宅周辺の道路、坂道、最寄り駅までの道のりを想像すると、正直なところ「地獄だな」と感じてしまいます。

それに対して、今いる病院の中はどうでしょう。
三食付き、昼寝付き、週二回の入浴、段差なし、デコボコなし、歩きやすい床。
つくづく、病院は「天国」だと思います。

段差のない病院内の廊下を杖で歩く回復期リハビリの様子
段差のない病院内は、今の自分にとっての「天国」

しかし、いつまでも病院という天国に甘んじているわけにはいきません。
退院し、実際の生活期に入れば、家の中には玄関の段差、階段、お風呂、トイレ、滑りやすいフローリング、部屋ごとのわずかな段差など、これまで思いもしなかった障害が数多く待っています。

だからこそ、こうした屋外歩行のリハビリを「貴重な体験」として、少しずつ生活期をイメージしながら、身体に、そして気持ちに植え付けていくことが大切なのだと、自分に言い聞かせています。

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この記事を書いた人

卯乃吉(unokichi|うのきち)
脳梗塞を経験し、入院・リハビリ・回復までの記録を残していきます。
同じ立場の方が、少しでも参考にできるような情報発信を目指しています。
みなさんが、昨日より今日、今日より明日と、少しずつでも前に進めますよう願っています。

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