脳梗塞で装具が必要になるということ
脳梗塞で右半身麻痺になり、
回復期リハビリの中で「装具」を勧められました。
装具は、麻痺した関節や筋力を補い、
安全に歩くための大切な医療用具です。
しかし、最初に頭に浮かんだのは
「これっていくらかかるのだろう?」
「保険は使えるのだろうか?」
という現実的な疑問でした。
今日は、実際に体験した内容をもとに、
脳梗塞と装具、そして保険(療養費)についてまとめます。
私が使用している装具
ゲイトソリューションデザイン(GAITSOLUTION Design)
歩行訓練の際に使用しているのが
【ゲイトソリューションデザイン(GAITSOLUTION Design)】という短下肢装具です。
特徴は:
- 足首の底屈(つま先が下がる)を制御してくれる
- 膝折れを防ぐ
- 立脚期の安定性を高める
- つまずきを防止する
屋外歩行訓練では必ず装着しています。
【天国と地獄】の記事でも触れていますが、外歩行では装具の存在が本当に大きいです。
※加入している健康保険組合によって若干の違いがあります。
装具は医療行為の一部
脳梗塞後の装具は、
自己判断で買う“サポーター”とは違います。
医師の診断
→ 装具作成の指示
→ 義肢装具士による採型・調整
という流れで作られます。
つまり、
医療の一環として扱われるものです。
装具の費用はどうなるのか
装具は保険適用になります。
ただし、流れは少し特殊です。
基本的な仕組み
- いったん全額を支払う
- 必要書類をそろえて保険者へ申請
- 自己負担分を除いた金額が払い戻される
これが「療養費支給制度」です。
自己負担割合
年齢や保険区分によって異なりますが、
- 現役世代:3割負担
- 高齢者:1〜2割負担
が一般的です。
装具の種類によっては数万円〜十数万円になることもありますが、
実際の負担はその割合分になります。
申請に必要なもの
一般的に必要なのは:
- 医師の意見書(装具装着証明)
- 領収書
- 装具の明細書
- 保険証の写し
- 申請書
入院中であれば、
医療ソーシャルワーカーの方がサポートしてくれる場合もあります。
高額療養費との関係
装具代も、条件を満たせば
高額療養費制度の対象になることがあります。
月ごとの医療費上限を超えた場合、
さらに負担が軽減される可能性があります。
ここは、病院や保険者に確認するのが確実です。
装具は「後退」ではない
装具を作ることは、
回復をあきらめることではありません。
むしろ、
- 正しい歩行パターンを覚える
- 転倒を防ぐ
- 外出への不安を減らす
ための“前向きな道具”です。
私自身、最初は強く抵抗しました。
ですが今は、回復への過程の一部だと感じています。
まとめ
脳梗塞後の装具は、
✔ 医療の一部
✔ 保険適用対象
✔ 療養費として払い戻しあり
という制度になっています。
不安な場合は、
必ず主治医やソーシャルワーカーに相談することをおすすめします。
制度を知ることで、
少しだけ気持ちが軽くなることもあります。
そして装具は、
「今の自分を支える道具」であって、
「未来をあきらめる証」ではありません。


コメント