発症したときの状態
2025年9月6日14時ごろ仕事中に、
「めまい」と「右半身の違和感」を感じました。
そのときは歩いて帰ることができましたが、
夜9時20分ごろ、食事中に
- 右半身が動かない
- ろれつが回らない
といった症状が出て、救急車で病院に運ばれました。
※発症直前のことは【発症から救急搬送、そして入院】にも記録しています。
救急隊が来たときは
- 右半身はほとんど動かず
- 言葉も聞き取れない状態
でした。
しかし病院に着いた時点では少し改善し、
- 言葉は不明瞭だが会話は可能
- 右手足は持ち上げられるが、支え続けられない
という状態でした。
検査でわかったこと|内包後脚
MRI検査で、
👉 左脳の深い部分に脳梗塞
が見つかりました。
場所は
- 視床の近く
- 内包後脚
というところです。
ここは
手足を動かす命令が通る“神経の通り道”なので、
➡ 強い麻痺が出やすい場所です。
脳梗塞のタイプ|ラクナ梗塞
私の脳梗塞は
ラクナ梗塞
と呼ばれるタイプです。
これは
とても細い血管(1mm以下)
が詰まって起こる脳梗塞です。
なぜ手術ができなかったのか
よくある治療の
血栓を溶かす点滴(tPA)は
➡ 発症から4.5時間以内しか使えない
ため、今回は時間が過ぎていて使えませんでした。
また、
カテーテル治療は
➡ 太い血管しか治療できない
そのため、
今回のような細い血管の詰まりには使えません。
行った治療
手術ではなく、
薬で血をサラサラにする治療
を行いました。
使った薬は:
- アスピリン
- プラスグレル
- ヘパリン
などです。
これは
➡ 血のかたまりがこれ以上できないようにする
➡ 再発を防ぐ
ための治療です。
現在服用している薬については
【現在服用している薬の記録】にまとめています。
症状が一度悪化した理由
発症直後は軽く見えても、
あとから
梗塞の範囲がはっきりしてくる
ことがあります。
今回もそのタイプで、
- 深夜
- 翌日の未明
に症状が悪化しました。
これは脳梗塞では珍しくない経過です。
血圧の治療
血圧が
170〜190mmHg
とかなり高かったため、
少しずつ下げる治療を行いました。
※急に下げると脳の血流が悪くなるため、
ゆっくり下げます。
高血圧については、
私が【後悔していること・気をつけるべきだったこと】にも書いています。
回復期病棟へ移った理由
病状が安定したため、
2025年10月4日に
リハビリ専門の病棟
へ移りました。
ここからは
👉 回復のための治療
が中心になります。
回復期での様子は
【回復期リハビリの記録】シリーズに記録しています。
麻痺が重いと言われた理由
内包後脚の脳梗塞は
➡ 強い麻痺が残りやすい場所
です。
そのため医学的には
「重症」
と書かれています。
でも良い点もある
通常このタイプの脳梗塞では
➡ 歩けるようになるのは難しい
ことも多いです。
しかし現在
👉 歩行訓練まで進んでいる
というのは、
とても順調な回復と評価されています。
実際の歩行訓練については
【歩くことの難しさ】
【天国と地獄】
に詳しく書いています。
まとめ|ラクナ梗塞と現在の回復状況
私の脳梗塞は
- 細い血管が詰まるラクナ梗塞
- 内包後脚という神経の通り道に発症
- そのため麻痺は重い
けれど
👉 今歩く練習ができているのは
医学的に見ても「かなり良い回復」です。
2026年3月から退院し、生活期に入ります。
これからは訪問リハビリや自主リハビリ(自主トレ)が中心になります。
入院中はリハビリの予定が
【回復期の1週間のスケジュール・1日の流れ】
のように決まっていました。
けれどこれからは、
自分で決めていかなければなりません。
今後もこの病気と一生つきあっていきます。
あせらず、
自分のペースで進んでいこうと思います。
主治医の文面テキスト化
2025年9月6日14時ごろ就業中にめまい、右半身違和感を自覚。その際は歩行可能で帰宅した。
21時20分、食事・飲酒中に右麻痺、構音障害などの症状が出現し当院へ救急搬送された。救急隊接触時は重度右麻痺と構音障害を認め、発語内容も聞き取れない状態だったが、院着時には症状改善傾向を認め、構音障害はあるものの聞き取り可能、右上下肢は挙上できるものの下垂し挙上保持困難な状態だった。
頭部MRIで左視床外側〜側頭葉深部白質、左内包後脚に急性期脳梗塞を認め入院加療開始。MRAでは左後大脳動脈などに動脈硬化性狭窄病変が散見された。
発症から4.5時間以上経過しており血栓溶解療法は禁忌であり、穿通枝領域梗塞のため血行再建術など外科的加療も適応外であった。アスピリン、プラスグレル、ヘパリンなどによる抗血栓療法やエダラボン、低分子デキストランなどの投与を開始した。軽度脂質異常症ありピタバスタチン、イコサペント酸も開始した。糖尿病はHbA1c6.6%で基準範囲内にあった。
9月6日深夜、右麻痺悪化ありMRI撮影。梗塞巣顕在化している所見であり出血性変化は認めず、シロスタゾール追加し抗血栓療法を強化した。症状は一旦改善傾向を認めたが、9月7日未明に再度悪化したため再度MRIを撮影し、梗塞巣がさらに顕在化している所見を認めた。更なる抗血栓療法追加は困難であり投薬加療を継続したが、右麻痺は悪化したままで症状固定した。
収縮期血圧170〜190mmHg程度の高血圧症を認め、9月9日から緩徐に降圧加療を開始した。抗血栓薬の多剤継続は出血性合併症のリスクがあり、病態安定傾向に伴い9月14日シロスタゾール中止、9月18日アスピリン中止、プラスグレル単剤による脳梗塞再発予防とリスクファクター管理を継続した。高血圧症に対し徐々に降圧加療を強化した。
便通障害あり9月24日酸化マグネシウム、9月27日アミティーザ投与開始した。脳梗塞後の病態は安定しており、重度右麻痺などに対するリハビリ継続のため10月4日当院回復期病棟へ転出した。
脳梗塞の病型は左内包後脚など基底核領域を主座とする穿通枝閉塞によるラクナ梗塞。麻痺は重症。穿通枝は通常1mm以下の血管径でありカテーテル手術は不可能。カテーテル手術が可能なのは通常は中大脳動脈M2程度(1〜2mm)まで。内包後脚の脳梗塞では重度麻痺が後遺することが多いと思われるが、現状で歩行訓練まで出来ているということは比較的良好な改善が得られていると考えられる。


コメント
コメント一覧 (2件)
うのきちさんへ
おはようございます🙇
東北は寒いです。雪こそ降ってませんが
、ヒートテックは必需品です😅
うのきちさんの病気の記録は、本当に細かく、詳しく、今後や、他の方のためにもなる貴重な記録だと思います。
私も毎日発見や気づきはあるのですが、書く余裕も、まとめる手法も見つからず、気づくとクタクタで夜を迎えております😂
しかしながら、昨日はあまりに左足の膝が痛すぎて、午前中整形外科へ行って来ました。🦵
なんと関節炎と診断、今日から一泊予定だった猪苗代湖畔滞在はキャンセルすることに、、、😂退院してから杖なしで結構家事その他で負荷がかかりすぎたらしく、元々膝の変形もあったらしく、無理しないように、冷やさないようにとのこと。痛み止めの注射打って帰って来ました💉自分では無理してるつもりはなかったのですが、やはり入院してる時は杖で足の負担をカバーしてたんですね!
とりあえず、家の中で暖かくして休むことにしました😅孫たちは猪苗代湖へ向かいました🚃😆ちょっと一緒の生活も疲れが出て来た(笑)ようです😆
うのきちさんのリハビリも休みを入れて、無理されないように、、👍🍵
Reiさんへ
おはようございます。
東北はやっぱり寒いのですね。ヒートテック必需品、わかります😅
いつも丁寧に読んでくださって本当にありがとうございます。
私の記録が少しでも誰かの役に立つなら、それだけで続ける意味があります。
膝の関節炎、大変でしたね。
退院後はどうしても「できるようになったこと」を頑張ってしまいますよね。
杖が実はしっかり支えてくれていた、という気づき…とても大事な発見だと思いました。
無理しているつもりはなくても、体は正直ですね。
猪苗代湖は残念でしたが、今は休むタイミングだったのかもしれませんね。
私もつい頑張りすぎるタイプなので、
休みを入れながら、焦らずいこうと思います。
お互い、あたたかくして過ごしましょう。