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人差し指が動いた時

脳梗塞後の回復期病棟で行う就寝前の自主リハビリの手の様子

2025年1月28日。
またひとつ、私にとって忘れられない日が増えました。

これまでほとんど動く気配のなかった右手の指。
2025年12月23日の小指に続き、この日は人差し指が、ほんのわずかですが動いたのです。

この日の夜、就寝前の自主リハビリの時間。
いつものようにベッドの上で仰向けになり、胸の上に両手を持ってきて、左右の指を組んだり、離したりしながら、ゆっくりと動かしていました。

特別なことをしていたわけではありません。
毎晩続けている、ごく当たり前の自主リハビリです。

そろそろ終わろうかと思い、
組んでいた左右の手をふっと離した、その瞬間でした。

右手の人差し指が、ほんのわずかですが、確かに動く感覚があったのです。

目で見てはっきり分かるほどの動きではありません。
けれど、自分の中では「今、動いた」とはっきり分かりました。

一瞬、呼吸が止まるような感覚があり、
そのあと、胸の奥がじんわりと熱くなりました。

思わず、もう一度同じ動きを試してみます。
するとやはり、わずかですが、人差し指が反応する感覚がありました。

2025年10月4日から回復期病棟に入り、すでに数か月。
脳梗塞の後遺症として、腕や指の回復は時間がかかると、療法士の先生からも言われていました。

それでも、小指に続き、人差し指にも変化が現れた。
この「わずかな変化」が、何よりも嬉しく、確かな希望になりました。

すぐに左手でiPhoneを持ち、この小さな変化を記録しました。
家族にも動画を送り、報告すると、驚きと喜びの返事が返ってきました。

「ちゃんと前に進んでいるね」

その言葉を見た瞬間、
ここまで続けてきたリハビリの日々が、静かに報われた気がしました。

リハビリは、劇的な変化が毎日起こるものではありません。
けれど、こうした小さな一歩が、確実に積み重なっている。

焦らず、比べず、
昨日の自分より、ほんの少しでも前へ。

この日を、静かに、そして大切に記録しておこうと思います。

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この記事を書いた人

卯乃吉(unokichi|うのきち)
脳梗塞を経験し、入院・リハビリ・回復までの記録を残していきます。
同じ立場の方が、少しでも参考にできるような情報発信を目指しています。
みなさんが、昨日より今日、今日より明日と、少しずつでも前に進めますよう願っています。

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